善人不在のエンターテイメント『告白』 2010年 8月 31日
Posted by yukialice in 動画, 書籍.4 comments
10日ほど前に、帰国される方から譲って頂いた本、湊かなえ著「告白」のレビューです。
この作品は映画化された後、ハリウッドからリメイクのオファーも来ていると言う話題作でしたので、本をゲットした翌日には読了してました。(笑)
この作品が春先に上映された時、見てしまったのがこちらの動画。サブタイトルの英訳、ナイスです。
この動画を見た影響で、主役の松たか子や生徒の母親役の木村佳乃の声や口調を想像して本を読み進めたので、容易に頭の中で話を映像化することができました。それはまた、読みやすい文調も幸いしたようです。
この本を読み終えた時の素直な感想は、いいモノを見させてもらった。
そう、いいモノを読ませてもらったとは思えませんでした。
この動画の最後に「極限のエンターテイメント」と謳われているように、この作品は「命は大事だよ」とか、そう言うメッセージ性はゼロ。
読んで楽しむ、(映画は観てないけど)観て楽しむ、ある意味それだけのモノだと思います。
そういう意味では「バトルロワイヤル」に似た感じがしましたね。
この作品の面白い点は、良い人が一人もいない、善人不在と言うところでしょう。
普通、ドラマや映画でもストーリーを引き立ててくれるのは、悪者だったりしますが、ここに登場する人達は、みんな悪者。
真面目な人が読んだら、胸くそ悪い気持ちになるかもしれませんが、私はその点は大いに楽しめました。
そしてオチも、普通の人だったら、「信じらんな〜い」と言いそうなところを、私はぷっと吹き出してしまったのですから、やっぱりエンターテイメントの部分を、楽めたと言えそうです。
ただ、本屋大賞を授賞するに値する作品か、と問われれば、?な感じもしますが、本屋にしてみれば売れたんだから、大賞もんなんでしょうね?(笑)
ストーリーの構想、構成は非常に良いと思いますが、著者の他の作品を読んでみたいと言う気持ちまではさせてくれませんでした。
ハリウッドからリメイクのオファーが来たと言う話は、本を読んでみると、アメリカ人だったらこう言うの好きそう、ぐらいにしか思えませんでしたね。。
読む前は、funny(滑稽)じゃなくて、 interesting(面白い)の要素が、リメイクしたいと思わせる決め手にだと想像していたので。。
ヨーロッパでは、若者以外は受け入れられないような気がします。
本に求めるもの、映画に求めるもの、人それぞれだとは思いますが、極限のエンターテイメントとして読んだり観る分にはお勧めです。
って、私は映画は観てないんですけどね?(^O^;)
本でじゅうぶんな感じがするので、映画は観ないです。(笑)
確かに読んでる時は楽しめる作品でしたが、時間が経つと残るモノが何もない、私にはそう感じました。
映画をご覧になった方のご感想を伺えたら幸いです。m(_ _)m
売れる本が良い本とは限りませんよ!と、教えてくれた作品でしたとさ。(笑)
本日もご来訪、誠にありがとうございました。m(。≧Д≦。)m
夏休みの図書と、ガールズ画像☆ 2010年 8月 30日
Posted by yukialice in アリーチェ, 友だち, 書籍.8 comments
さて今日も、タイトル通りの内容です!
まずは宮部みゆき著「心とかすような マサの事件簿」のレビューから。
6編から成る短編集の主人公は、元警察犬のマサ。
1話目の「心とかすような」は、タイトルとは裏腹に、とても心をとかされるようなストーリーではなく、後味の悪い結末が待っています。
と言うのは、アリーチェと同じ歳(12歳)の女の子が、自分の「心とかすような」笑顔を武器に、両親と共謀して罪のない人から金を騙し取ると言うオチだから。。
かなり空恐ろしい内容でした。
6話の中で一番良かったのは、「マサ、留守番をする」。
マサは探偵事務所で飼われているのですが、慰安旅行の間、近所に住む女性が世話をしてマサがお留守番をする事になったのです。
もちろん、留守の間にも事件は起きて、マサは夜中に行動を起こすのですが、マサが聞き込みしたのは近所に住む猫や犬やカラス。
のほほんとした内容かと思いきや、動物虐待、少年犯罪、家庭内暴力と現代のひずみをテーマにしています。
ジャーマンシェパードのマサの視点で綴られた心理描写や、元警察犬としての鋭い観察眼に感心させられる、魅力いっぱいの内容。
最後の「マサの弁明」では、宮部さん自身も登場されていて、かなり自虐的に描かれているところと、元犯罪者というセッティングも洒落が効いていて面白かった!
中学生くらいから読める作品ですが、宮部作品ですので、大人が読んでも読み応えは充分。★(‘-^v) オススメ!
*
以前、アリーチェが自分で髪の毛をリボン結びにしたのを覚えてますか?
また今日もやって、今回の方が出来がいいから、こっちも載せて〜と言われたので、撮りましたよ?
キレイに結べてますよね。
私はすごく不器用なのに、アリーチェはとても器用です。
私はすごく運動オンチなのに、アリーチェは運動神経抜群です。
私は子供の頃すごく内気でしたが、アリーチェは社交性に富んでいます。
そして一番羨ましいのは、小さい事にこだわらないあっけらかんとした性格。
ホントに私とは180度違う娘です。
こちらはアリーチェの友達のナーディアが撮った素敵なショット。二人とも知らない子です。(笑)
こっちの女の子ってすごく仲が良い。。
ハグし合ったり、ほっぺにチュ〜はもちろん、口同士でもチュ〜しちゃったりします。
で、一番日本人の女の子と違うな、と常々思うのは、全くいがみ合わないところ。
人と比べたり、根に持ったりしない、相手の失敗はすぐに許す、そして自分の失敗もすぐ忘れる(笑)、そんなある意味、心の広いところが日本人とは根本的に違う感じがしますね。
普段、オーストリア人の悪いところばかりを書いてる気がしますが、今日はちょっと持ち上げてみました。(笑)
気は利かないが、心広々のヨーロピアンガールズに、クリックプリーズ!(o>▽<)o
本日もご来訪、誠にありがとうございました。m(。≧Д≦。)m
猫でもできるドイツ語講座 パート86 2010年 8月 29日
Posted by yukialice in ぐら, ドイツ語, ロミー.8 comments
どうも、どうも〜!今週も皆さんお待ちかねのこのコーナーがやって参りました。
ウィーンは急に秋めいてきて、日中も20度を切る陽気が続いていますが、日本はまだまだ残暑が厳しいのでしょうな。
ぐらさんのあくびが、あまりにも大きいので、固まってしまったプロフェッサー・ロミーです。(^O^;)
今日のお題は、こちらの写真(中央)の方に密接な関係があります!
って、「この人誰?」と思ったあなたは、ニュースをチェックしていませんね?
ほんの二日前に話題になったニュースなのですが、知らない方はこちらをご覧下さい。
カーター元大統領、拘束米男性を連れて北朝鮮を出国
(CNN) カーター元米大統領が、北朝鮮に拘束されていた米国人男性アイジャロン・マーリ・ゴメス氏(31)を連れて同国を出国した。米ジョージア州アトランタのカーター・センターが伝えた。
ゴメス氏は、北朝鮮に不法入国したとして今年1月に拘留され、その後、8年の労働教化刑と約60万ドルの罰金を科せられていた。
カーター・センターは声明で、「カーター(元)大統領の要請と人道的見地に基づき、ゴメス氏に金正日(キム・ジョンイル)国防委員長から恩赦が与えられた」と述べた。
そうなんですね!お若い方はご存知ないかと思いますが、中央の紳士はカーター元大統領で、私は彼が再びメディアに現れるのを待ち望んでおりました。
なぜかと言うと、ずっと彼の名前をこのコーナーで、ネタにしようと狙っていたからです!r(^ω^*)))
今日のお題は、実はもう出ちゃってるのですが、ドイツ語が分かられる方は、笑ってらっしゃることでしょう!
と言う事で(?)、今日のお題は「私とぐらさん」です!
え、まだ意味が分からない??
はいはい、ちゃんと説明しましょうね。
私とぐらさんがブローニャ姉さまと違う点と言えば?
そう、今日のお題は「オス猫」です!
「オス猫」はドイツ語で「カーター」と言います。(笑)
der Kater
じゃ、メス猫は?と言う疑問が聞こえてきそうですが、一応辞書にはカーターの反義語は以前勉強したKatze(カッツェ)と記載されていますが、カッツェは一般的にはオス・メス関係なく猫を指します。
実はこのカーター元大統領は、就任時代にはホワイトハウスでシャム猫を飼われていたのです!
ですが、残念ながらメス猫ちゃんだったそう。。
オス猫だったら、バッチリこじつけできたのに。(-_^;)
そしてこのドイツ語のカーターにはオス猫以外にもう一つ意味がありまして、それはにゃんと「二日酔い」なのです!
ドイツ語ではIch habe einen Kater.「私はオス猫を持っている=私は二日酔いです」と表現されます。
二日酔いとオス猫を一緒にされるとは、甚だ不名誉な感じもしますが、良く耳にするフレーズですので、余裕がある方は覚えておかれる事をお勧めします。
ではカーターをまだ覚えられないあなたのために、今日も私がフレーズを用意しましたぞ。
アメリカで一番有名な猫ちゃんと言えば、「トムとジェリー」のトムですね?!と言う事で、
カーター元大統領はトム(オス猫)が好き!
実は英語でオス猫は「トムキャット(tomcat)」を略して「トム」と言いますので、合わせて覚えると簡単に覚えられるのではないでしょうか。>^o^<
今日のドイツ語もきっと身に付いたハズ?
では私はこれから、マウジーちゃんと秋探しの散歩に出かけますので、これにて失敬。
プロフェッサー・ロミーでした。
チュ〜ス!♪v(*’-^*)^☆
今日のドイツ語も、楽しんで頂けましたら・・
本日もご来訪、誠にありがとうございました。m(。≧Д≦。)m
フリマゲット品と、にゃんず☆ 2010年 8月 28日
Posted by yukialice in あとう, ぐら, ブローニャ, 犬, 書籍.12 comments
今日はウィーンにある日本人学校のお祭りに行ってきました。
よほど楽しみにしていたのでしょう。
珍しく今朝は、私が起こさなくても子供達がいつもより早めに起きてきましたよ。
準備を調えて、いざ出かけようとしたら、外は大雨!○| ̄|_
屋外で行われる、お祭りは大丈夫かしら??と心配して少し待つと、雨足が弱まってきたので、傘を差して出かけることに。。
トラムを下りて地下鉄に乗り換える頃には、雨は止んでいました。(ウィーンの地下鉄は地上を走るものもあります)
日本人学校に着くと、校庭では全校生徒の写真撮影が行われていました。
私と子供達はとりあえず、フリマを見て回ることに。。
で、ゲットしたのはこちら!
殆どが未使用品で、タグが付いているモノもありました。
これ全部で、15ユールくらい!ヽ(^。^)ノ ラッキ~!
日本のラップは、こちらでは貴重品なんですよ?
黒のバッグはイタリー製で状態も良く、作りがしっかりしている上にデザインも◎!(‘∀`)
これ以外にもナイキのスウェット上下(アリの体育用)やあとうのズボンなど、びっくりするほどお安く譲って頂きました。m(_ _)m
イタリー製のバッグを譲って頂いた方のワンコちゃん。だと思ったのですが、実際はお隣りで出店されていた方のワンコちゃんだと言うコメントを頂きました。(o_ _)o))
犬の種類はめっぽう弱いのですが、テリア系でしょうか?(^_^;
本も沢山ありました!
もっと買いたかったのですが、本って重いので運転手不在につき、これだけにしました。(笑)
宮部さんの「レベル7」と松本清張の「黒革の手帳」は、ずっと読みたかったので、今日ゲットできてラッキー!(^ロ^)~~♪
本も一冊50セントから高くて1ユーロで譲って頂くことが出来ました。m(_ _”m)
一通りフリマのお店を回ってから、出店の日本食を買おうとしたら、食券売り場に長蛇の列が。。
あとうは全く並ぶ気なしで・・
「これ並ぶくらいだったら、マックの方が良い!」と言い出す始末。。
アリーチェも長袖を着ていたのですが、お昼過ぎたくらいから風も強まり、朝より寒くなってきたので、並ぶのを断念しました。
おいしそうな食べ物がいっぱいあったのに、残念。。
校庭では綱引きが始まろうとしていましたが、アリーチェが寒さで震えてきたので帰ることに。。
あとうの希望通り、ウチの近所のマックでお昼を済ませて帰りましたとさ。ヽ(´ー`)ノ
最近ブロちゃんが登場していなかったので、こちらの一枚を用意しましたよ。
あとう一筋のブロちゃん。食べる時も寝る時もあとうと一緒。
ブロちゃんが背もたれで寝ている状態であとうが立つと、この椅子が倒れるんで、あとうはブロちゃんを抱っこしてから、椅子から立ちます。(^_-)-☆
最後に靴フェチのぐらのショット。
ぐら、靴が大好きで、こうやって顔を入れて寝るんです。
あとうの靴なので、そーとーくちゃいと思うんですけどね?(-_^;)
最後になりましたが、日本人学校のお祭りで、「ゆき☆アリさ〜ん!?いつもブログ、見てます〜!」とお声を掛けて下さった皆様、ありがとうございました。<(_ _)>
ウィーンは小さな街なので、このような現象が起きるのです。(笑)
では皆々様も、良い週末を!
フリマの戦利品で生き長らえている我が家に、クリックプリーズ!(* ´Д`*)=3
本日もご来訪、誠にありがとうございました。m(。≧Д≦。)m