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いじめと嫉妬と事なかれ主義 2009年 8月 4日

Posted by yukialice in つぶやき.
12 comments

先月38歳の若さで乳癌で亡くなられた、歌手の川村カオリさんの訃報記事に載っていた彼女の写真を見た時、ハーフっぽいなと思い、彼女のウィキを見てみると、お母様がロシア人と言うことが判明。。

私は彼女のことは全く存じ上げなかったのですが、ウィキのこの抜粋を読んで、ぞっとしました。。

11歳の時に家族と共にモスクワから千葉県に移住。帰国後に編入した小学校で、日本人ではないという理由から壮絶ないじめに遭う。毎日上履きを隠され、教科書を破かれ、給食にゴミやゴキブリを入れられ、「川村かおりを殺す会」が作られるまでに至った。中学校では、ソ連による大韓航空機撃墜事件が起きると、教師から「この外道が! ソ連に帰れ!」と言われたという。一方で川村自身も同級生をいじめたことがあったという。

勿論時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、アリーチェも今11歳で、外見はガイジンそのもの。。例えば、我が家が今、日本に帰るとして、日本の学校に子供達を通わせたら、同じようなことが起きる可能性はゼロではないはず。。

実際、あとうが小学1年生の時、一度だけひどいいじめにあいました。ここでは書けないような残酷な事をされたのです。その日、たまたま担任の先生が休みで、代わりに校長先生が対応して下さいました。

あとうは勿論、私もショックでまた同じようなことをされたらと、気が気ではなかったのですが、翌日になっても担任の先生からはその件に関して全く連絡がありませんでした。仕方なく、私が連絡帳に話し合いを持ちたいと書くと、担任からは「これはあとう君を狙った訳ではないと思います。上級生の男子がやったようですが、特定はできていません。勤務時間以外で話し合いを持つことは今の時点では難しいですし、この件に関してはいじめとは認識しておりません」と言う返事が来ました。

一体何を持って、これがいじめでないと担任が断言したのかは今でも不明です。いじめの内容が書けないので、これだけ読むといじめじゃないのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、クラスメートのママ友に内容を告げると、いじめ以外考えられないと、みんな口を揃えてそう言ったのです。

因に、この担任は父兄にも生徒にもとても評判のいい先生でした。が、何かが起きた時は、何もしてくれないし、トラブルには一切関わらないと言う噂がその後、他の父兄からもぽつりぽつりと聞かれるようになったのでした。

ここで、川村さんの話に戻りますね。。

彼女のブログの6月11日の記事を読んで、いたく感動したので転写させて頂きました。川村さんには7歳になる娘さんがいらっしゃり、シングルマザーとして育ててらっしゃったのです。

友人からの手紙

ガンジス川

危険から守り給えと祈るのではなく、
危険と勇敢に立ち向かえますように。

痛みが鎮まることを乞うのではなく、
痛みに打ち克つ心を乞えますように。

人生という戦場で味方をさがすのではなく、
自分自身の力を見いだせますように。

不安と怖れの下で救済を切望するのではなく、
自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。

成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような
卑怯者ではなく、失意のときにこそ、
あなたの御手に握られていることに気づけますように。

(ラビンドラナート・タゴール『果物採集』より 石川拓治訳)

あまりにも壮絶な感動にのせずにいられなかった。

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私の勝手な憶測ですが、おそらく、闘病されていた自分自身を奮い立たせるため、それから成長を見届ける事のできない娘さんへ、強く生きて欲しい言う気持ちを込め、メッセージとして残されたのではないでしょうか。

ようつべでも彼女の動画を拝見したのですが、彼女がモスクワから日本に来た頃の写真を見ると、ハッとするほどの美しさ。ガイジンと言うだけでなく、この美貌が嫉妬を生み、その嫉妬がいじめを生んだんだなと。。

いじめられた悲惨な子供時代が終わって、歌手として成功して娘を授かり、幸せな生活が続いても良かったはずなのに・・。38歳で最愛の幼い娘と別れなければならなかった川村さん、無念でならなかった事でしょう。

心より、ご冥福をお祈りすると共に、残された娘さんのこれからの人生が、幸多からん事を!

Ninki

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